tomo8208’s diary

貧乏話し

カエルの子はカエル🐸 5

母は弟を抱っこしながら、ぶつぶつ言いながら近くの公園のベンチに腰をかけました。わたしも隣に座り
「お母さん帰ろよ」
と母にボソッと言いました。母は黙っています。
「‥‥行こうか‥」
母がそう言って弟を抱っこしたまま立ち上がりました。わたしは帰りたくなかったけど、自分がいる場所が家しかなかったので母の後ろをついていきました‥

それから全ての記憶はないのですが、衝撃的な記憶はわたしが友達の家に泊まりに行った時です。
ある日教室をでる時に、先生から呼び出され
封筒を渡されたました。
「これをお家の人に渡してね」
封筒を受け取り、学校から出ると
友達から明日学校が休みだから
家に泊まりに来ないかと誘われました。学校帰りだったので戸惑いましたが
「うちの家から電話すれば言いよ」と言われ
そのまま友達の家へと向かいました。わたしはその子の家から電話して一晩泊まる事を母に告げました。家に電話をすると母が出て
いいよと言ってくれました。
わたしはとてもルンルンで一泊の宿泊を楽しみました。

楽しかった一泊が終わり、友達の家でお腹いっぱい朝食を食べさせてもらい
ランドセルを背負って朝、家へ帰りました。
玄関を開けると姉が
「あんた‼︎なんで帰ってこなかったの‼︎」
わたしは怒られるとは全く思ってなかったので、びっくりしました。
家へ上がると弟が母に抱えられ台所でゲーゲー吐いていました。
「‼︎‼︎」
わたしは何がなんだかわからず立っていると、姉から学校からもらった封筒を出せと言われ
慌ててランドセルから封筒を出し、姉に渡しました。
封筒の中身はお金だと知らされまたまたびっくりです。
わたしが先生からもらった封筒はお金で、わたしが家へ帰らなかったから
食べるものがなく、弟は空腹で吐いているのだと伝えられました。弟が吐いている姿はわたしにとって衝撃的な光景でした。
多分学校から家に
お金を持たせましたと連絡があったのでしょう‥母は友達を優先してくれたのだと思います。
すぐに姉が
「買い物に行くよ‼︎」と言い
わたしも一緒に連れていかされました。その時は、わたしだけお腹いっぱいで他のみんなは
空腹でたまらなかったと思います‥